温暖な気候や美しい海、日本でありながら異国情緒も楽しめるリゾート地といえば、「沖縄」ですよね。さまざまな魅力があふれる人気の観光地であり、日本はもちろん世界中から数多くの観光客が訪れています。ただ、沖縄は台風の通過ルートに入ることも多く、場合によっては旅行どころではなくなる可能性もあるため注意しなければなりません。せっかくの沖縄旅行を台無しにしないよう、今回は台風に注意したいシーズンや対処法などについて解説していきます。
沖縄旅行で台風に注意したい時期
台風は一年中発生する可能性があるものの、日本に接近する時期はある程度決まっています。一般的には夏から秋にかけてというイメージが強いですが、南方に位置する沖縄は本州よりも台風が接近しやすいため注意しなければなりません。なんと、5~11月頃という約半年間にもわたり、台風が接近する可能性があるのです。ただし、半年以上ずっと直撃の可能性が高いわけではありません。気圧の関係などにより、沖縄に最接近するおそれがある台風が増えるのは8~9月頃の約2カ月間となります。
この時期は夏休みやお盆休みと重なり、沖縄旅行に訪れる観光客が非常に多くなる時期です。台風シーズンを避けたくても、やむを得ずこの時期にしか旅行に行けないという人も多いでしょう。そもそも、台風は自然のものなので、上陸するかどうか正確に予想するのは難しいです。天気予報などで進路が予想されていますが、突然思いもよらないルートに進路変更して沖縄に上陸することもあり得ます。このため、台風を避けるよりも、いざ台風が上陸してしまったときにどう対処するかを知っておいたほうが効果的です。観光はどうするか、帰るための手段は確保できるのかなど、具体的な対策を知っておきましょう。
旅行前に台風接近がわかったときはどうする?
沖縄旅行へ出発する前に台風の上陸が予想された場合、さまざまな対処法が考えられます。旅行会社のツアーに申し込んでいたなら、旅行会社へ連絡して当日の指示を仰ぎましょう。旅行会社も台風の進路には十分気を配っているため、沖縄に上陸しそうだとわかった時点で対応を協議し、ツアー客などに連絡を入れるケースが多いです。ただ、旅行会社によって天候悪化時のキャンセル対応などが異なるため、自分で判断せず旅行会社に連絡するようにしましょう。
出発前日や当日になると、航空会社が飛行機の欠航を決断することもあります。この場合は変更対象便となり、飛行機の便変更やキャンセルなどが可能になります。ツアーであれば、飛行機の欠航が決まった時点でツアー自体がキャンセルになるケースが多いです。ツアーがキャンセルになれば、ほとんどのケースで事前に支払った旅行代金が全額返金されるので安心しましょう。
個人旅行の予定だった場合は、すべての判断を自分で下さなければなりません。まず、天気予報を見ただけで旅行をすぐにキャンセルするのはやめましょう。台風の進路予想は確実ではないため、直前に予想が外れて飛行機が飛ぶ可能性もあります。早まってキャンセルすると「行けたのに!」と後悔することもあるので、航空会社が欠航を発表しない限り一旦は空港へ向かいましょう。
行きの飛行機が飛ぶのに、「天気が悪く旅行を楽しめなさそうだから」「帰りが心配だから」などの理由でツアーをキャンセルすることはできないので注意しましょう。もし自分の判断でキャンセルすれば、旅行会社からキャンセル料を請求される場合があります。旅行会社を利用する場合も、キャンセル料の支払いを避けるために一旦空港へ向かったほうが良いでしょう。ただし、旅行会社を利用するにしても個人旅行にしても、空港へ行ったうえで飛行機の欠航が決まった場合、空港までの交通費は自己負担となります。旅行会社や航空会社などに、かかった交通費を請求することは原則できません。
沖縄滞在中に台風襲来!そのときの過ごし方とは?
場合によっては、沖縄滞在中に台風が上陸してしまうケースもあります。台風の規模にもよりますが、上陸すれば海や屋外は大荒れとなり、マリンスポーツなどを楽しむことはできません。屋外の観光地はほとんど閉鎖されてしまい、観光どころではなくなるでしょう。このため、台風が弱まるまでホテル内や屋内で営業している施設などで過ごすことになります。ただし、施設によっては通勤する従業員の安全を確保するために、屋内であっても営業を中止するところもあります。行ってみたものの、結局観光できなかったという事態もあり得るので注意しましょう。
また、台風が強いうちはレンタカーなどで外出するのも危険です。強力な台風だと、看板やゴミ箱、トタン板などが風にあおられて飛んでくることもあります。車の窓ガラスを突き破ってケガをしたり、障害物にぶつかって事故を起こしたりするおそれもあります。せっかくの旅行中にケガをしてはもったいないので、車の運転は控えたほうが無難です。どうしても移動しなければならない場合は、自分で運転するのではなくタクシーを頼りましょう。タクシーの運転手なら道にも慣れていますし、台風の中でも楽しめるおすすめの施設などにも詳しいです。
ただし、車での移動が危険であることに変わりはありません。タクシーを使うにしても不要な外出はできるだけ避け、台風が過ぎ去るまで大人しくホテルで過ごしたほうが安心です。ホテルによっては屋内にプールやゲームセンター、カラオケやスパなどの施設が完備されているところもあります。台風シーズンに沖縄旅行をするなら、万が一のときでも楽しめるよう、設備が充実したホテルを選ぶことも大切です。
沖縄から帰るタイミングで台風やって来たら?
沖縄旅行を満喫し、「さあ帰るぞ」というタイミングで台風が接近したり上陸したりすることもあります。このような場合は、まず飛行機が飛べるかどうか確認しましょう。前日や当日に飛行機の欠航が決まった場合などは、出発時と同じように変更対象便となって便変更やキャンセルが可能になります。ツアーを利用していれば、添乗員や旅行会社に連絡して宿泊先の手配をしてもらいましょう。台風による足止めでやむなく宿泊する場合、通常よりも宿泊費が安く設定されているところが多いです。また、臨時便などの振替輸送が出る場合は、基本的にチケット代などの返金や追加請求はされません。
個人旅行であれば、宿泊先は自分で見つけなければなりません。台風など非常時の場合は、空港内で一晩待たせてもらえるケースも多いので、空港職員などに相談してみましょう。飛行機が飛ぶか欠航するか決まっていない場合は、一旦空港へ向かいます。とにかく急いで帰る必要があるなら、できるだけ早く空港に向かって「空席待ち整理券」を手に入れましょう。空席待ち整理券は、台風が去って飛行機の運航が再開されたときに、飛行機に乗れる順番を示すものです。運航再開後は早い者勝ちで飛行機に乗れるケースが多いため、早めに空港のカウンターで整理券を発行してもらうと安心です。
ただし、整理券を手に入れたからといって空港を離れるのはやめましょう。運航再開されて整理券の順番が回ってきたとしても、本人が空港にいなければ順番を飛ばされてしまうのです。空港で運航再開を待つか、早く帰ることを諦めてホテルでゆっくり飛行機の手配をするか、よく考えて選びましょう。
台風情報に注意してベストな判断をしよう!
台風は自然現象であるため、確実に進路や速度、被害の大きさを予想することはできません。このため台風シーズンに不安を感じる人も多いでしょうが、それで沖縄旅行を諦めてしまうのはもったいないことです。台風が上陸する可能性を理解し、それに適した対処法や代替案を用意しておけば不安を軽減することもできます。十分な準備をして、魅力や見どころが満載の沖縄旅行を楽しみましょう。
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