紅葉で彩られる秋の京都は格別の美しさ。紅葉は日中だけではなく、ライトアップされた夜の姿も美しいもの。数ある京都の紅葉名所から8カ所を厳選。京都でしか見られない昼夜で異なる美しい紅葉をお楽しみください。

※掲載内容は2024年8月時点の情報です。期間・料金などはお出かけ前にご確認ください。

清水寺［きよみずでら］

世界文化遺産清水寺の境内は音羽山の山裾一帯に広がり、堂塔伽藍が調和して美しい。“清水の舞台”として知られる本堂から見下ろせば、錦雲峡と呼ばれるあでやかな紅葉の海が広がります。子安塔から見ると、ライトアップされた紅葉の中に舞台が浮かんでいるかのようです。

知恩院［ちおんいん］

建暦2年（1212）に法然が没し、弟子たちが廟堂を建てたのが起こり。江戸時代には徳川家の菩提所となった浄土宗の総本山。友禅苑・三門周り・女坂・御影堂など広大な境内の随所でライトアップが楽しめます。日本最大級の木造二重門である国宝の三門が暗闇に浮かび上がる様は荘厳です。

宝泉院［ほうせんいん］

鴨居と敷居、柱をフレームに見たてて観賞する額縁庭園が有名。書院には緋毛氈が敷かれ、ここに座ってながめる竹林の庭園がじつに清々しい。庭園の赤いカエデと青い竹林のコントラストが見事で柔らかな光でライトアップされた紅葉や五葉松の大木は幽玄な世界を醸し出しています。

北野天満宮［きたのてんまんぐう］

「北野の天神さま」と親しまれ天暦元年（947）の創建以来、学問の神様・菅原道真を祀る全国天満宮総本社。梅の名所として有名ですが、「史跡・御土居のもみじ苑」の紅葉も圧巻。境内全域でライトアップが行われ、紙屋川にかけられた「鶯橋」と紅葉、展望所からの本殿と紅葉などビューポイントが多い。

東寺［とうじ］

延暦15年（796）に建立された世界文化遺産。金堂と21躰の仏像が安置され立体曼荼羅と呼ばれている講堂の夜間特別拝観も行われている。京都のシンボル、国宝の五重塔は木造の塔としては日本最大の高さ55ｍ。紅葉と一緒に眺めるのがポイント。特にライトアップされた瓢箪池に映り込む姿は見事。